2023年2月26日日曜日

 2022年12月4日(日) 第 1主日

『イエスは群衆にこう言われた。あなたがたは、西に雲が出るのを見るとすぐに、「にわか雨になる」と言います。そしてそのとおりになります。また南風が吹くと、「暑くなるぞ」と言います。そしてそのとおりになります。偽善者たちよ。あなたがたは地と空の様子を見分けることを知ってしながら、どうして今の時代を見分けようとしないのですか。』ルカ 12章54節~56節

時代のしるし

 聖書世界では、地中海上に雲がわけば雨が降り、南のネゲブ砂漠から風が吹けば熱波に襲われる。これは外れることがなかったようです。
 カルメル山頂から見えた手程の雲を預言者エリアは指示して3年に及ぶ旱魃は終わり、大雨が降ると宣告しました。(1列王記 18:44)大雨被害を避けて急いでエリアと一行は下山したと書いてあります。迷信とは違い、確実な兆しとして主イエスの時代にも知られていました。

 預言者イザヤは熱風にたちまち枯れる草花を例えにしてエルサレムと民族の苦難を告げました。
「人はみな草のよう。その栄えはみな野の花のようだ。主の息吹がその上に吹くと、草はしおれ、花は散る。まことに民は草だ。草はしおれ、花は散る。しかし、私たちの神のことばは永遠に立つ。」(イザヤ 40:6)
南風が吹き、一瞬にして光景が変わる風土が背景の預言です。

 主イエスはこう言われます。
「偽善者たちよ。あなたがたは地と空の様子を見分けることを知っていながら、どうして今の時代を見分けようとしないのですか。」
干からびた時代を終えてついには恵みの大雨が降り始めます。キリストの到来は世界中に福音が広まり教会時代を迎える大転換期なのです。

 もう一方、熱風により草花がしおれるように、栄光が去る時代が来ました。エルサレムの破壊です。主イエスは言われます。
「次のような時代がおまえに来る。敵はおまえに対して塁を築き、包囲し、四方から攻め寄せ…一つの石も、ほかの石の上に積まれたまま残してはおかない。」
なぜ、そうなるのか。
「それは、神の訪れの時を、おまえが知らなかったからだ。」(ルカ 19:44)
キリストが来られた時代の人々は、神であるお方のしるしを見ながらも、悟ることがありませんでした。天気のしるしは見抜けたのに。


0 件のコメント:

コメントを投稿

 2024年3月31日(日) 第 5主日 『「あなたがたは、どうして生きている方を死人の中に捜すのですか。ここにはおられません。よみがえられたのです。まだガリラヤにおられたころ、主がお話になったことを思い出しなさい。人の子は必ず罪びとたちの手に引き渡され、十字架につけられて、三日...