2021年6月3日木曜日

 2021年5月9日(日) 第2主日

「父と母とを敬え」

 聖書を開くと、昔の人々の父母に関する教えを見出します。最初の人アダムには両親がいません。創造主である神が育ての親です。御父は一つの戒めを授けました。アダムは、それを守ることで敬愛を示しました。罪の起源、原罪は、父の戒めをやぶり善悪を知る木の実を食べたことです。以後、その子どもたちの多くは、両親とは異なる神なき人生を歩んで行きました。

 神がモーセを通して授けた律法には主の道が示されています。
「あなたの父と母を敬え。」(出エジプト 20:12)
とあり、守る者への長命が約束されています。他方
「自分の父と母をののしる者は、必ず殺されなければならない。」(出エジプト 21:17)
厳しい厳罰が伴い敬愛の重要性を教えています。

 神の教えは、まず両親から子どもに伝えられていました。
「わが子よ、父の訓戒に聞き従え。母の教えを捨ててはならない。」(箴言 1:8)
時には叱責も惜しみません。
「父がいとしい子を叱るように、主は愛する者を叱る。」(箴言 3:12)
父が子を愛する証は、子に教えを授けることです。アブラハム、イサク、ヤコブと代々続きました。ついに御子イエスが来て、天の父を証してくださいました。御子イエスは言われます。
「私と父とは一体です。」(ヨハネ10:30)

 両親のもうひとつの役割は、必要を満たし育むことです。これも愛の業です。愛なる神は、私たちの必要を知って与えてくださいます。(マタイ 6:32)人が失ってしまった両親の役割を神のうちに完全な形で見出します。御子は父である神を愛され、神もまた御ひとり子イエスを愛されました。ところが、その愛が私たち罪びとに向かって注がれたのです。

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