2023年8月1日火曜日

 2023年7月16日(日)第 3主日

神との和解

 聖書には、地球は6日間で人と生き物が住む最上の環境が完成したと記されています。そよ風一つ欠けても、平均気温が2度狂っても、人も、植物も、生存が危ぶまれます。太陽と地球の距離も数パーセントの狂いも許されません。「生めよ。増えよ。地に満ちよ。」との神の祝福の言葉に応えることができる地球は、「非常に良かった。」と神は語っておられます。

 人はあらゆる生き物を支配し、管理する任務が与えられました。人の最初の住まいはエデンの園です。そこから枯れない泉が湧き出てて川となり全地を潤します。元の世界の環境は、すべてが良かったのです。

 人もまた、最初は非常に良いものでした。というのも、神はご自身に似たものとして人を創造されたからです。神は最良の助け手として女を男から造り出し、一体の夫婦が誕生しました。アダムはエバを愛し、夫婦とその子たちとが暮らす共同体が誕生しました。

 最初の夫婦は蛇の誘惑にあい、善悪を知る木からとって食べてしまいました。これが初めての罪です。結果、死が全人類に及び、良いものだった地には、とげがあり植物の生長を妨げる、いばらとあざみを生じるようになりました。ついには、楽園を失い追放されました。人は都市を築き、バベル(乱れ)の塔のような天を突く町を作り暮らしています。地球の管理人である務めに人は失敗しています。今や絶滅危惧種のリストが増加中です。

 一つの罪が、アダム夫妻の子どもカインによる殺人の悲劇を生み出しました。やがて万物創造の神に変えて、自分たちの神々を作り出します。神は、人間の欲望のまま歩むにおまかせになりました。殺人、戦争、破壊、人命の売り買い、神の定めた道を変えてしまいます。どれもこれもしてはいけないことです。しかし、誰もそれを止めることができません。

 神の御怒りは、やがて、こうしたことのすべてに下されます。風はやみ、夜も昼も光が 3分の 1に減じるとき、神の怒りが啓示されるのを知ります。しかし、いまは恵みの時です。というのも、ご自分の御子イエスを人として世に送り、罪に対しての処罰を、イエスが代わって受けてくださいました。それが十字架の苦しみと死です。この福音を信じる者は、神との和解を得ることができます。その証拠は、イエスの死者の中からの甦りです。主イエスが神と人との唯一の仲介者です。神との和解による平和を得てください。
「私たちの主イエス・キリストによって、私たちは神を喜んでいます。キリストによって、今や、私たちは和解させていただいたのです。」(ローマ 5:11)

 2024年3月31日(日) 第 5主日 『「あなたがたは、どうして生きている方を死人の中に捜すのですか。ここにはおられません。よみがえられたのです。まだガリラヤにおられたころ、主がお話になったことを思い出しなさい。人の子は必ず罪びとたちの手に引き渡され、十字架につけられて、三日...