2022年12月22日木曜日

 2022年10月30日(日) 第 5主日

『むしろあなたがたは御国を求めなさい。そうすれば、これらのものはそれに加えて与えられます。』ルカ 12章32節

神は与えるお方

 万物を創造した神は、これを養い続けておられます。動物園の象が1日に食べる量は200㎏から300㎏、食費は 1日 1万円にもなるそうです。群れなす鳥、海の生き物、小さな虫に至るまで、食べて生きています。極めつけは 80億にも増えた人の食料の心配です。稲田が減って雀がいなくなりましたが、烏(からす)は減りません。
「種まきもせず、刈り入れもせず、納屋も倉もありません。それでも、神は養っていてくださいます。」その鳥よりもはるかにまさる人なのに、約 10分の 1が深刻な食料危機に見舞われています。

 戦争と紛争の結果、難民や避難民が生まれ、生活基盤を失っています。ウクライナのような穀倉地帯での戦争は食料に影響をもたらします。環境破壊による地球温暖化の影響もあります。そして、富の一極集中による貧富の格差の問題があります。人的要因が大きいと言えます。
「父よ、御名が聖なるものとされますように。御国が来ますように。私たちの、日ごとの糧を毎日お与えてください。」と祈ることがキリストの教えです。今の世界は、来るべき御国が来るその時までの存在です。キリストが来られる時に、争いは止み、死も悲しみも過ぎ去り、1000年の間、地上に神の国がもたらされます。飢える者も渇く者もいません。戦争がなく、生き物の世界では獣が牙をむくことはありません。1000年が満ち、最終的には一切の悪が審判されます。ついに、古い物が去り、新しい天と新しい地に変わり、神が人と共に住んでくださいます。永遠の祝福に満ちた神の国が完成します。未来に約束された御国を受け継ぐ民、それがキリストに在る者たちです。
「小さな群れよ、恐れることはありません。あなたがたの父は喜んであなたがたに御国を与えてくださるのです。」(ルカ 12:32)神は、御子イエスの命を、私たちの罪の代価としてお与えくださいました。今は聖霊を、私たちの助け主としてお遣わし下さっています。

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