2019年10月3日木曜日

2019年9月22日(日) 第4主日

「なぜなら、神によって生まれた者はみな、世に勝つからです。私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です。 世に勝つ者とはだれでしょう。イエスを神の御子と信じる者ではありませんか。」Ⅰヨハネ5:4、5             

              信仰は勝利

 「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。」
 ヨハネ福音書3章16節にある「世」とはどのような意味で使われているのでしょうか。コスモス(宇宙)は、単に天体観測の対象ではありません。
 天には神の御座があり、父である神、御子イエスがその中心におられます。無数の御使いたち、贖われた聖徒たちは神に礼拝をささげています。いと高き所と呼ばれています。
 それに対して、この世があります。そこもまた、神の支配があり、神の恵みが注がれています。「世を愛された」と言われているように、何よりも神の愛がそそがれています。キリストを信じる者たちは、この世にあって、その神に愛された者たちです。
 Ⅰヨハネの手紙には「全世界は悪い者の支配下にあることを知っています。」(Ⅰヨハネ5:19) 当時は、ローマ帝国の支配下に置かれていました。キリスト者は、皇帝礼拝のおきてには従いませんでした。神の国に帰属する者として、神の命令を第1としました。ローマ人への手紙にあるように「イエスを主と告白する」ことが信仰者の証でした。ローマ帝国の命令は人々に思い負担を強いました。しかし、神の命令は、それとは異なり「その命令は重荷とはなりません。」(Ⅰヨハネ5:3) 主イエスが与えた命令と、世界が下す命令とが真っ向から対立していた時代、それが当時の「世」です。
 
 サタンとは神に敵対する者を言い、あらゆる悪の源、初めからの人殺し、偽りの源、堕落した天使長です。その魂胆は、神への礼拝を盗むことです。異なる教えや、異なる神々、人間の欲の代償、それは人の心を盗むことです。知らないうちに、サタンにひれ伏し、仕えることになります。
 キリスト者のそうした世との戦いの結末は、すでに決まっています。主イエスは世に来てすでに勝利されました。復活はそれを如実に示します。信仰は勝利へと導きます。主イエス・キリストへの信仰なくしては、惨めな敗北を味わいます。私たちはそのことを知っています。

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