2019年4月30日火曜日

2019年4月14日(日) 第2主日

『わたしはもう世にいなくなります。彼らは世におりますが、わたしはあなたのみもとにまいります。聖なる父。あなたがわたしに下さっているあなたの御名の中に、彼らを保ってください。それはわたしたちと同様に、彼らが一つとなるためです。』
                        ヨハネ17章11節


              イエスの願い

 主イエスの公生涯、つまり神の子キリストとして使命を果たした期間は3年ほどです。その間に、弟子を召し、育て、守り、父である神を明らかにされました。地上での使命を閉じようとするに先立ち、弟子たちがいる所で、父である神に語りはじめられました。その願いの言葉には、イエスとはいかなるお方かが示されています。

1.天におられる神の御ひとり子です。
 イエスと神との関係の1番目は、父と子です。目を天にむけてイエスは言われました。「父よ。」ご自分については、「あなたの子が」と願いを告げられています。モーセ、ダビデ、サムエル、誰ひとりとして、神と自分との関係を、そのように告白はしていません。

2.永遠のいのちを持つお方です。
 イエスはナザレで生まれ、十字架で死んだお方です。肉体をとり、人のもついのちを、イエスも聖霊により授かりました。しかし、イエスは、天地万物創造の先より、すでに、父である神と共に在られたと語られています。唯一の神と共におられた御子、そのいのちは永遠です。イエスこそ、万物の創造主であり、万物の存在目的でもあります。

3.天の父のもとから世に遣わされた御方です。
 その目的は、父である神の御名を世に明らかにすることです。罪人を悔い改めさせ、救うためです。その弟子を召して育てるためです。罪の身代わりとなり、多くの人のための代価としてご自分のいのちを捨てることです。十字架はそのためです。イエス・キリストの使命です。

4.栄光の主です。
 すべてを支配する権威を神より授けられたお方です。いっさいの裁きの権威をもっておられます。最後の審判において、白き御座に座してすべての人を裁くお方はイエスです。御使い、聖徒たちからの賛美と礼拝を受けるにふさわしいお方です。「ほふられたこひつじは、力と、富と、知恵と、勢いと、誉れと、栄光と、賛美を受けるにふさわしいお方です。」(黙示録5:12)

5.私たちのため祈られたお方です。
 「父よ。お願いします。あなたがわたしに下さったものをわたしのいる所にわたしといっしょにおらせてください。あなたがわたしを世の始まる前から愛しておられたためにわたしに下さったわたしの栄光を、彼らが見るようになるためです。」(ヨハネ17:24)

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