2020年9月2日水曜日

 2020年8月23日(日) 第4主日

『あなた方がこのような空しいことを離れて、天と地と海、またそれらの中のすべてのものを造られた生ける神に立ち返るように、福音を宣べ伝えているのです。』(使徒の働き14章15節)

ルステラでの出来事

 1.野の花を見ても悟らず

 朝顔が、しぼんで開く仕組みを考案し、普及させたのは誰でしょう。原理は水分の利用にありますが、花びらをしぼめて開く仕組みと形状を考える必要性があります。朝顔が進化の過程で自らが体得したとすれば、幾何学を熟知していたことになります。合わせてプログラムをコピーして再生産する仕組みまでも造り出したことになります。考案、設計、施工、メンテナンス、デザインまで含めて、最初の朝顔が造りだしたと考えられるでしょうか。今の朝顔にまさる仕組みはありません。最高傑作です。

 主イエスは、野の花が、かくも綺麗に装っているのは、自己才能や労苦の結果ではなくて、天の父であることを教えられました。(マタイ6:28)

 私たちは、神の創造と悪の御業をいつも見続けているのに、どうして悟らないのでしょうか。神からの啓示はあっても理解する知恵がありません。

 2.歩けない人が歩いても悟らず

 新約聖書で歩けない人が、瞬時に立ち上がる三つの出来事を比較してみます。第1に主イエスの御業です。「あなたに言う。起きなさい。寝床をたたんで、家に帰りなさい。」と言われた。すると彼は起き上がり、すぐに寝床をたたんで・・・・。目撃者の反応は「すっかり驚いて、こんなことは見たことがない。と言って神をあがめた。」(マルコ2:11、12) 極めて健全な反応と神への応答だと言えます。神に栄光をお返ししました。

 第2は、使徒ペテロとヨハネが行った歩けない人の出来事です。「ナザレのイエス・キリストの名によって歩きなさい。」(使徒3:6)すると、おどりあがって、まっすぐに立ち、神を賛美しました。しかし、目撃者の反応は「驚き、あきれた」(使徒3:10)「なぜ、私たちが自分の力とか信仰深さによって彼を歩かせたかのように、私たちを見つめるのですか。」神に栄光を返したのは本人でしたが、周りは人の業だと見ました。

 第3に、使徒パウロとバルナバとが、ルステラで行った所の、歩けない人の出来事です。 「自分の足でまっすぐに立ちなさい。と言った。すると彼は飛び上がって、歩き出した。」それを見た群衆は、「神々が人間の姿を取って、私たちのところにお下りになったのだ。」ギリシャの神々の顕現だと言って使徒たちに、いけにえをささげようとしました。空しいことです。

 3.福音を聞いても悟らず

 ユダヤ人は、神が人となった主イエスに躓きました。異邦人世界ルステラでは、人と神の明瞭な線引きがなく、使徒たちまでも神々にされてしまいました。福音は、万物の創造者が救いのために人となられたことを伝えます。神の御子イエスが世界に来て、罪の贖いのために十字架で死なれたこと、そして、三日目に復活されたことを伝えます。主イエスを、私たちの救い主として信じることが正しい応答です。

 

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