2020年3月2日月曜日

2020年2月16日(日) 第3主日

『主は聖なる山に基を置かれる。主は、ヤコブのすべての住まいにまさって、シオンのもろもろの門を愛される。神の都よ。あなたについては、すばらしいことが語られている。』詩篇87篇1~3節

               シオンの山

1948年にイスラエルが建国され、ユダヤ人国家が再建されました。反ユダヤ主義によってヨーロッパに住むユダヤ人への迫害を受けましたが、故郷再建を願ったシオニズム運動により、ついに念願がかないました。長い間、離散したユダ人が故郷を指す代名詞となったのがシオンです。イスラエル建国の父ダビデ王が最初に築いた町で、ダビデの町とも呼ばれました。

シオンは神によってえり分けられたので聖なるところと呼ばれます。
「主は聖なる山に基を置かれる。」(詩篇87:1)
そこは神の都と呼ばれます。世界の数々の都があったとしても、神は、シオンをことさらに愛しておられます。その都を堅く建てるのは神ご自身です。

この場所から諸国民への祝福が広がりました。シオンから御教えが出ました。そして、全世界に福音が広がりました。エルサレムと同義で使われています。
「エルサレムとサマリヤの全土、および地の果てにまで」(使徒1:8)

シオンに、主イエスが王として預言の通り来られました。シオンの娘に伝えなさい。
『見よ。あなたの王があなたのところに来られる。柔和で、ろばの背に乗って、それも、荷物を運ぶろばの子に乗って。』(ヨハネ12:15)

「見よ。わたしはシオンに、選ばれた石、尊い礎石を置く。彼に信頼する者は、決して失望させられることがない。」(Ⅰペテロ2: 6) 岩、礎石とは主イエスのことです。主イエスが土台となって建てられた都です。後には聖なる都エルサレムとして姿をあらわします。(黙示録21:2)

 天にあるシオンについて言及されています。
「しかし、あなたがたは、シオンの山、生ける神の都、天にあるエルサレム、無数の御使いたちの大祝会に近づいているのです。(へブル12:22)
今シオンは天にあります。

やがて、主イエスは再び来られてシオンの山に立たれます。
「また私は見た。見よ。小羊がシオンの山の上に立っていた。また小羊とともに十四万四千人の人たちがいて、その額には小羊の名と、小羊の父の名とがしるしてあった。」(黙示録14:1)
神の都、それはシオンです。

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