2021年7月1日木曜日

 2021年6月20日(日)第3主日

「ですから、私の子よ、キリスト・イエスにある恵みによって強くなりなさい。」

テモテ第2の手紙 2章1節
神からの励まし

「強くあれ、雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。」(ヨシュア記 1:9)
神が、モーセの従者ヨシュアに、直接告げられた励ましの言葉です。モーセの死後、ヨシュアが民の指導者、軍の長、主なる神の代行者として、任を託すに当たり、確かな約束と保証を伴う命令を与えられました。
 
 第1の「強くあれ、雄々しくあれ。」(ヨシュア記 1:6)
神からの心強い約束は「ともにいる・見放さず・見捨てない。」です。ヨシュアは40年ほど前に、約束の地の偵察メンバーのひとりとして、40日間偵察をしました。(民数記 13:16、14:6、7)他の10人は、背の高いアナク人を見て恐れて悪い報告をしました。カレブとヨシュアは自分の衣を引き裂き、「地は、すばらしく良い地だった。」(民数記 14:7)と叫びました。
悪い情報に付和雷同した民のために荒野の試練が追加されました。あれから40年、ついにヨルダン川を越えて約束の地に入る時が来ました。同じ轍を踏んではなりません。今度こそ「父祖たちに与えると誓った地を、この民に受け継がせなければならないからだ。」(ヨシュア記 1:6)
神はご自分で誓ったことを果たすために、ヨシュアと共にいて事を成し遂げてくださいます。
 
 第2の「ただ強くあれ、雄々しくあれ。」(ヨシュア記 1:7)
約束の地に入ることがゴールではなく、目的は「わたしのしもべモーセがあなたに命じた律法のすべてを守り行うためである。」(ヨシュア記 1:7)そうすれば、「あなたは、自分がすることで繁栄し、そのとき、あなたは栄えるからである。」(ヨシュア 1:8)祝福の約束を伴う大切な目的です。ヨシュアが初志貫徹した証は、年を重ねて老人となった時の全イスラエルに向けての説教で明らかです。「モーセの律法の書に記されていることを断固として守り行いなさい。そこから右にも左にも外れず」(ヨシュア記 23:6)右にも左にもそれないためには、勇気が必要です。恐れると、後退し、道をそれてしまうからです。

 第3の「強くあれ、雄々しくあれ。」(ヨシュア記 1:9)
十字架についた犯罪人の一人が、もう一人の犯罪人をたしなめて言いました。「おまえは神を恐れないのか。」(ルカ 23:40)最大の罪人でも最期にはパラダイスに入ることができたのは、神を恐れ、イエスに救いを嘆願したからです。
 聖歌 591番「『恐れなく近よれ』と主は語りたもう」

0 件のコメント:

コメントを投稿

 2024年3月31日(日) 第 5主日 『「あなたがたは、どうして生きている方を死人の中に捜すのですか。ここにはおられません。よみがえられたのです。まだガリラヤにおられたころ、主がお話になったことを思い出しなさい。人の子は必ず罪びとたちの手に引き渡され、十字架につけられて、三日...