2018年6月2日土曜日


2018年5月6日(日) 第1主日

  『あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖書が、わたしについて証言しているのです。それなのに、あなたがたは、いのちを得るためにわたしのもとに来ようとはしません。』
(ヨハネ5:39、40)

 
父である神と聖書が証言するお方

 今週の10日(木)はイエスの昇天日になります。4月1日イースターから50日目になります。イエスは十字架にかけられ、命を捨て、墓に埋葬されて3日目の日曜日朝早くに復活されました。それから多くの人々にご自分を示されました。3度も弟子たちはイエスとまみえることができました。こうして弟子たちは復活の証人となりました。天の父がイエスを死者の中から甦らせて、公に神の御子であることを示されました。復活の証人とは、単にイエスが復活した出来事に遭遇しただけではありません。そこに、父である神の大能の力を見出し、確かに神の御子であることを理解した者のことです。復活は栄光の姿への甦りであるであると同時に、神の偉大な業であり、神のイエスについての確かな証言なのです。これにまさる神による証明はありません。

 イエスは言われます。「もしわたしだけが自分のことを証言するのなら、わたしの証言は真実ではありません。」(5:31)イエスが神の御子であり、神から遣わされたまことの救い主であることの証言者は、イエスの父である神です。「わたしを遣わした父ご自身がわたしについて証言しておられます。」(5:37) お父さんが息子であることをあかししておられます。イエスのなさる数々の御業は、神の業と完全に合致しています。万物に命を与える神は、人にもいのちを与えるお方です。イエスもまた死人をいかし、与えようとするものにはいのちをお与えになりました。死んだラザロは甦りました。それどころか、「このことに驚いてはなりません。墓の中にいる者がみな、子の声を聞いて出てくる時がきます。」

 
イエスを証言するものが他にもあります。旧約聖書です。「あなたがたは聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖書が、わたしについて証言しているのです。」(5:39) 聖書は私たちをイエスのもとへと導きます。聖書を読みながらも、イエスの所へと行こうとしない者へのイエスの御言葉はこうです。「それなのに、あなたがたは、いのちを得るためにわたしのもとに来ようとはしません。」(5:40)旧約聖書中で名だたる神の器と言えばモーセです。そのモーセの書もまた、「モーセが書いたのはわたしのことだからです。」(5:46)聖書それはイエスについてのもっとも尊い証言の書なのです。いのちの君イエスのところへ行きましょう。

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